嵐の中のイライジャ

2011年（ユダヤ歴5772年）イライジャは天に旋風によって上昇した
「聖書美術」シリーズ　第16次
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預言者イライジャは、「火の馬によって引かれる火の車でつむじ風に乗って天に昇った」と列王記I・IIで語り継がれています。これは最も有名な聖書の場面の一つで、時代を超え多くの芸術家へインスピレーションを与えてきました。

イライジャは、人々を正そうとする執拗で実りのない努力に自らうんざりしていました。そして自分の預言者としての役割に終止符を打ちこの世界を去らなければならないこと、彼の弟子であるエリシャに彼の任務を引き継ぐことを理解していたのです。
エリシャは最愛の主人が彼の元を去ることが受け入れられません。このエリシャとイライジャの感動的な別れは、なくてはならない劇的な場面となっています。

イライジャとエリシャが一緒に歩いて話をしていると、『火の車と火の馬が現れ二人を隔てます。そしてイライジャはつむじ風に乗って天に昇っていきました。エリシャはこれを見て「わが父よ、わが父よ、、、」と叫びましたが、再び現れることはありませんでした。そこでエリシャは自分の着物をつかんで、それを二つに裂き、またイライジャの身から落ちたマントを取り上げ、、、』（列王記II 2:11-13）。
イライジャは死んだわけではなく、救世主として来たるべき時に現れるために天へ引き上げられたのです。

アーティストであるヤコーフ・エーニェーディ（Yaacov Enyedi）は、聖書アートコイン2011年の為の、聖書の場面を劇的な表現で創り出しました。

コイン詳細

表面：額面、英語・へブライ語・アラビア語で「イスラエル」、縁側に英語とアラビア語で聖書の題辞、右上部にはヘブライ語の芸術的な文字で旋風の中の炎、中央にイスラエル国章。

裏面：イライジャが火の馬によって引かれる火の車で昇天していく様、左下に、イライジャの預言的役割を引き継ぎその別れに驚くエリシャ。

エッジ：
銀貨プルーフライク：平滑縁
金・銀貨プルーフ：ギザ縁

ミントマーク：
銀貨プルーフライク：ダビデの星
金・銀貨プルーフ：ヘブライ語で「MEM」

デザイナー：ヤコーフ・エーニェーディ（Yaacov Enyedi）

彫刻：ティダール・ダガン（Tidhar Dagan）

鋳造：フィンランド造幣局