鯨の中のジョナ

2010年（ユダヤ歴5771年）鯨の中のジョナ
「聖書美術」シリーズ　第15次
イスラエル銀行発行法定通貨
2012年コイン・オブ・ザ・イヤー受賞

預言者のジョナは、イスラエルの地からニネベの町（今日はイラクのモスルであると考えられています）に行き、悔い改めを促す預言をするように神に命じられました。しかし、ジョナはタルシシュ（今日はスペインだと思われる）行きの船に乗り込んで逃げ出しました。すると海に大暴風が起こり、船は難破しそうになります。突然の大しけに驚いた船員たちは、この嵐が誰のせいで起こったのかを知るためにくじを引こうと言います。

ジョナは自分の罪を認め、海を静めるために自分を海に放り込めばいいと告げます。人々がやむを得ずジョナを海に放り込むと海は今までの嵐がうそのように静かになりました。

一方ジョナは、鯨であると思われる大きな魚に飲み込まれ、その腹の中で３日３晩を過ごしました。思いがけず溺死を免れたジョナは、そのことを感謝し、へりくだり、神への不従順を悔い改めました。

そして、ジョナは使命としてニネベに行く運命であることを理解します。王とニネベの人々は神への不従順を悔い改め、神は災いを下すのをやめたのです。

鯨の中のジョナのコインデザインは、中国の思想「陰陽」から着想し描かれています。

コイン詳細

表面：額面、イスラエル国章、英語・へブライ語・アラビア語で「イスラエル」、発行年、ジョナ書第2章１「魚の腹の中のジョナ」を3カ国語で刻印、祈るジョナ図。

裏面：鯨のお腹で祈るジョナ。

エッジ：
銀貨プルーフライク：平滑縁
金・銀貨プルーフ：ギザ縁

ミントマーク：
銀貨プルーフライク：ダビデの星
金・銀貨プルーフ：ヘブライ語で「MEM」

デザイナー：
表面： アハロン・シェヴォ（Aharon Shevo）
裏面：ギデオン・ケーイフ（Gideon Keich）

彫刻：ティダール・ダガン（Tidhar Dagan）/ フィンランド造幣局

鋳造：フィンランド造幣局