ペリシテ人 の家に居るサムソン

ペリシテ家のサムソン
「聖書美術」シリーズ　第20次
イスラエル銀行発行法定通貨

士師記の最後に登場するサムソンは神に捧げられたナジル人でした。ワインを飲まず、髪も切りませんでしたが、これが彼に怪力を与えた理由でした。この時代はペリシテ人の支配下にあり、イスラエル人は絶えず悩んでいました。サムソンの使命は、ペリシテ人と戦うことであり、彼はこれをたった一人で行ったのです。彼の強さを恐れ、ペリシテ人はサムソンの人生の３番目の女性であるデリラに彼の弱点を聞き出してほしいと報酬を支払いました。サムソンは結局、デリラに秘密を明かしてしまい、彼が眠ってる隙に彼女は彼の髪を切り落とし、その力は失われてしまったのです。ペリシテ人は、彼を捕まえて両目をえぐり、そして投獄したのでした。

ペリシテ人たちはサムソンを自分たちが捕らえた事を感謝するため、彼らの神ダゴンの家に集まります。そして、集まった人々はサムソンを呼んで、戯れ事をさせようと考えます。家はとても混雑し、約3000もの人が集まっていました。サムソンは投獄からその家に呼び出され、そこで彼は柱に寄りかからせてもらえないかと頼みました。

そのとき、サムソンは特別な力をと主に嘆願したのです。その家を
支えている二つの中柱の一つを右の手に、一つを左の手に抱えて、身をそれに寄せ、力を込めて身をかがめると、家は崩壊し、その中にいた人々は全員サムソンと共に殺されたのでした。こうして、サムソンが死ぬ時に殺した者は、生きているときに殺したものよりも多くなります。

コインの説明

表面：額面、イスラエル国章、英語・へブライ語・アラビア語で「イスラエル」、発行年とミントマーク、壊れた柱を象徴する装飾、英語・へブライ語・アラビア語で「ペリシテ家のサムソン 士師記16」。

裏面：ダゴンのペリシテの家の柱を崩壊したサムソン

デザイナー：アハローン・シェボー（Aharon Shevo）

鋳造：王立オランダ造幣局