ヨルダン川

2013年（ユダヤ歴5774年) ヨルダン川
イスラエル銀行発行法定通貨
「イスラエルの景色」シリーズ　第2次

壮大なイスラエルの描写がなされているイスラエルコインシリーズの中で、第２次コインの対象として、ヨルダン川が選ばれました。

世界で最も浅く、イスラエルで最も長い250㎞の蛇行の流れをする川で、最も川幅の広い地点で30ｍにすぎず、ヨルダン川はイスラエルの北から南へと流れ、シリア、アフリカリフトバレーを通りガリラヤ湖は死海と合流しています。ハーモン山の北部に降る雨や雪からなるその水は、イスラエルの飲み水や、灌漑用水の源とされています。

歴史的にも、宗教的にも、最も重要な川のひとつであり、ヨルダンはユダヤ教とキリスト教において神聖な役割を果たしてきました。

ヨシュアに率いられたイスラエルの人々が約束の地に入る為にヨルダン川を渡った場所はエリコの近くでした。

預言者エリヤと彼の後継者のエリシャがヨルダン川の水域に近づいたとき、エリヤはマントで水を叩きつけ、そして水が裂け彼らは陸地を渡ることが可能になりました。エリヤが旋風の中天に連れていかれ、エリシャがエリヤのマントで水を叩きつけたとき、再び水が裂け、エリヤの魂が今、彼にあることを証明しています。

エリシャによって起こった奇跡は、アラム王（今日のシリア）であるナアマンの治療でした。ナアマンはハンセン病に苦しめられていましたが、ヨルダン川で７回の水浴びをし身を清めることにより、彼を治すことができたのはエリシャだけでした。

新約聖書では、ヨルダン川はイエス、ヨハネ、そして他の信者たちの洗礼場所として特別な意味を与えられています。「ヤルデニット（Yardenit）」洗礼所は、イエスがヨハネから洗礼を受けられた場所と言われており、（マタイ3：13）世界中からキリスト教徒の巡礼者が訪れています。多くはヨルダン川へ下り、この場所で洗礼を受けます。

ヨルダン川はイスラエルの観光名所として人気があります。

このコインには丘陵北部の川の流れの美しい景色と川岸の特徴的な植物を描いています。

コイン詳細

表面：額面、イスラエル国家紋章、英語、ヘブライ語、アラビア語で「イスラエル」、製造年と（コインの）印、ヨルダン川は地図に表示されているように、北から南に向かって流れており、ガリラヤ湖と死海の合流場所です。

裏面：ヨルダン川の概観。遠方には地平線上のヘルモン山脈と前景の右手に岩と植物の荻。

エッジ：
銀貨プルーフライク：平滑縁
金・銀貨プルーフ：ギザ縁

ミントマーク：
銀貨プルーフライク：ダビデの星
金・銀貨プルーフ：ヘブライ語で「MEM」

デザイナー：メイヤー・エシェル（Meir Eshel）

彫刻： ティダール・ダガン（Tidhar Dagan）

鋳造：ノルウェー造幣局