ボアズの畑のルツ

ボアズの畑のルツ
第24回「聖書の芸術」シリーズ
イスラエル銀行発行の法定通貨

聖書に登場するルツの物語は、イスラエルの人々への優しさ、忠誠心、そして愛の物語であり、何百万人もの人々の心を動かしてきました。この物語は、家族の悲劇から始まり、最後は王家の血筋を受け継ぎ幸せに終わります。イスラエルが飢饉状態にある中、ユダ地方のベツレヘムの貴族の一族は、モアブに移住して苦難を逃れる道を選びましたが、モアブで父は亡くなってしまいました。二人の息子はモアブの娘と結婚しましたが、悲しいことに、後にこれらの二人の息子も亡くなってしまいました。貧しい未亡人となった母ナオミと、二人の義理の娘であるルツとオルパは生き残りました。やがてイスラエルの地での飢饉状態が収束すると、ナオミは帰国の準備をし、モアブの王女であったルツは義母と連絡を取り、王家の家や民衆を後にし、ナオミと共にベツレヘムに戻ってきました。疲れと空腹のため、ナオミとルツは野原で穀物を収穫して自活しなければなりませんでした。ユダヤの法律では、収穫後の落穂は貧しい人々のためにも残しておかなければなりません。ルツは、たまたまナオミの親戚でベツレヘムの尊敬すべき人の一人であるボアズの畑で穀物を収穫することになったのです。ボアズは、この謙虚な女性の並外れた優しさに感銘を受け、結婚しました。こうして、ダビデ王が誕生し、ユダヤの伝統によれば、やがてメシアが誕生する王家の王朝が始まったのです。

コイン詳細

表面：イスラエル国章、額面、英語・ヘブライ語・アラビア語で「Israel」、鋳造年とミントマーク、3カ国語で「ボアズの畑のルツ」と刻まれ、中央には大麦を表す装飾が施されています。

裏面：ベツレヘムの穀物畑にいるルツとボアズは、それぞれ大麦を手にしています。背景にはユダの山々が描かれています。

デザイン：ミハエル・ハマウィ・ミズラヒ (Michal Hamawi Mizrahi)