エステル女王

エステル（Esther）女王
2011年（ヘブライ歴5771年）公式メダル
イツハーク・トールジマーヌ（Itzhak Tordjman）「聖書の女性たち」シリーズ　第4次、最終メダル。

エステル女王は、２４冊の聖書の最後の本に登場する主人公です。エステルの勇気と創意工夫のおかげで、プーリーム（Purim）の偉大な奇跡が起こり、何百万というユダヤ人を差し迫る大虐殺から救い出しました。
エステルは幼少期は孤児であり、その後いとこであるベンジャミン族のモルデカイ（Mordechai）に養子とされました。
インドからエチオピアにわたる127以上の州を治めたアハスエルス（Ahasuerus）王が、怒りと共にヴァシュティ（Vashti）女王を追放したとき、エステルは女王に代わる候補として王宮に入ることを強いられました。他に何千と美しい女性がいたにも関わらず、エステルは彼女の意思に反して女王に選ばれ、そこから奇跡は始まりました。 モルデカイは、エステルの出身地や、起源など自分の背景を決して口にしないよう注意しました。

ヘーメヌ（Haman）というユダヤ人を憎む大臣の一人が、王宮の裁判所での最高位の大臣になりました。ヘーメヌはその高い地位を利用して、王に一日ですべてのユダヤ人を滅ぼすよう説得しました。 計画のニュースは王国中に広められて、それはやがてモルデカイの耳に達しました。 モルデカイはすぐにエステルにこの横暴な命令を無効にするように王に頼むように要求しました。 法律で、事前の招待なしに王室に入ることは禁じられていました。
エステルはそれゆえにはモルデカイの要求に従い、自らを危険に晒すことを恐れました、しかしその全貌を説明されたとき、彼女はユダヤ人の存在そのものが危険にさらされていることを理解し、自らをリスクに晒す覚悟を決めました。 素晴らしいことに、エステルははヘーメヌに対する王の信頼を棄却し、ヘーメヌの暴挙に対する怒りを示すことに成功しました。 国王は、ユダヤ人への「最終的な解決策」を求め、かつては首相として名誉を与えられてきたヘーメヌを木に吊るし絞首刑にするように命じました。

エステルは、その若さと美貌だけではなく、特別な理解と勇気をもち、ユダヤ人を救いました。そしてエステルは7人の予言者のうちの1人になりました、聖書にてそれが讃えられています。今、彼女はまたイスラエル国の記念メダルを飾っています。

メダル詳細

表面：イツハーク・トールジマーヌによるエステル女王の肖像画。

裏面：全てのメダルの裏面は一緒のデザインです（第４メダルの「聖書における母」シリーズでも同様）今日までの「エルサレムの娘達」の歴史を通じて、ユダヤ人女性を永久に祀ることを象徴した永遠の炎が描かれています。

エッジ：
金・銀メダル - 平滑縁
銅・純金メダル - ギザ縁

デザイナー：
肖像画　：イツハーク・トールジマーヌ（Itzhak Tordjman）
裏面（共通）：ディーナ・アヴィノアム（Dina Avinoam）

彫刻：ブルガリア

鋳造：
銀・銅メダル - ブルガリア
金・純金メダル - イスラエルコイン・メダル公団（ICMC）造幣局