円を描く人、ホニ

円を描く人、ホニ（Honi）
2010年（ユダヤ暦5770年）公式メダル
「ユダヤ人の民話」メダルシリーズ　第6次

円を描く人と呼ばれたホニは、紀元前１世紀のハスモネアン期の絶頂期、シメオン・ベン・シェターシュ（Simeon ben Shetach）がサンへドリン（Sanhedrin）法廷の会長に任命された頃の人物です。「ホニ」という名前はおそらくヘブライ語の「ヨハナン（Yohanan）」のギリシャ版、ローマではホニオが一般的です。ホニはその信心深さと、神から答えをもらえる祈りで知られた人でした。ユダヤ法をトラーで学びました。その甲斐もあり、彼は話題に不慣れな人でもわかるユダヤ法のマナーの全てを説明することができました。

彼はまた、“円を描く人”とも読まれていました。雨の中円を書き、答えがもらえるまでずっと祈り続けるその姿からその名はつけられました。タルムード（Talmud）でのホニに関する話があります；そこでは干ばつが起きた年に、人々は一番神に近い人であろうホニに雨を降らせるよう祈って欲しいと頼みました。ホニの祈りは神に届き、その地に雨が降りました。

タムルッドのバビロニアン（Babylonian）では、円を描く人、ホニがそこで目が醒めるまでの70年間眠っていたと言われています。目が覚めた時、彼はもうすでにこの世で生きてゆくことは出来ないと気づき、神への慈悲を祈りました。そして彼は亡くなりました、

ホニの墓はイスラエル北部の、ハゾール・ハギリリツ（Hazor HaGlilit）の近くにあると信じられています。

メダル詳細

表面：円を描く人、ホニが自ら書いた円の中に立っている姿が描かれています。ホニは手を掲げ、雲から雨が降るように熱心に祈っています。右側には、「円を描く人、ホニ」の文字が英語とヘブライ語で刻まれています。

裏面：このメダルシリーズの裏面はすべて共通で、祖父が孫に童話を語り、老いも若きも全ての世代を結びつける一面が描かれています。

エッジ：
金、銀のメダル：平滑縁
銅のメダル：ギザ縁

デザイナー：アハロン・シェヴォ（Aharon Shevo）

彫刻：アメリカ合衆国（USA）

鋳造：
銀、銅のメダル：アメリカ合衆国（USA）
金のメダル：イスラエルコイン・メダル公団 （ICMC）造幣局