メナヘム・ベギン

2010年（ユダヤ歴5771年）メナヘム・ベギン
イスラエル第6代首相、ノーベル文学賞受賞
ノーベル文学賞記念コインシリーズ　第2次

ノーベル賞授賞式でのベギンのスピーチから抜粋：
この素晴らしい名誉に感謝いたします。ただしそれは私ではなく、私の民族：何世紀にも渡るホームレスと迫害の後に愛と祖先の土地への献身的な思い出で帰ってきた古代の人々とルネッサンス国に与えられるものです。

メナヘム・ベギンは1913年ブレストーリトフスクに生まれ、ユダヤ人ーシオニスト教育を受けました。若い頃、彼はゼエヴ・ジャボチンスキーによって設立され、率いられていた 「ハショメル・ハツァイル」とベイタル・ユース運動に参加しました。
1931年、ワルシャワ大学で法律の勉強を始め、1935年に卒業。1937年、彼はチェコスロバキアのベイタル代表に任命され、1939年に、イスラエル国への防衛および「違法」移民の使命について青少年を訓練した組織であるベイタルポーランドの代表にジャボチンスキーより選出されます。

第二次世界大戦の勃発後、始めはワルシャワから逃げ出し、リトアニアのビリニュスに避難所を見つけました。 1940年に彼はスターリンのNKVD（内務人民委員部）によって投獄され、シベリア労働収容所で8年の懲役刑を宣告されます。1941年のナチス・ドイツがソビエト連邦を侵攻。ベギンは解放され、アンドレス将軍率いるポーランド軍に入隊します。その組織下で彼は1942年にイスラエルに到着し、その後まもなく、組織が1948年に解散するまでユダヤ民族軍事機構の司令官として任務を果します。1944年から1947年の間に、ベギン指揮の元、内務人民委員部はイギリス委任当局に対して反乱を起こし、アッコ刑務所の脱走と地下囚人の解放、およびエルサレムのキングダビデホテルの爆撃を行いました。

1948年にイスラエル国が設立されると、ベギンはヘルート運動の一連で1965年に自由党と連合し 「ガハル」を結成。1973年には新党リクードを立ち上げます。クネセト選挙では野党党首を務め、ベギン率いる右派リクードは1977年の選挙で勝利し、ベギンは首相に任命されました。同年、エジプト大統領アンワル・サダトの歴史的なエルサレム訪問を実現させます。そして長い交渉の後、1979年にワシントンでエジプトとの和平合意に署名しました。1978年12月に、彼はサダト大統領と共にノーベル平和賞を受賞。 1980年のエゼル・ヴァイツマンの引退後、ベギンは国防大臣に就任し、1981年にイスラエル空軍にイラクのオシラク原子炉を爆撃し破壊するよう命じました。

1982年、イスラエルはレバノンのテロインフラを破壊するためにガリラヤの平和作戦を開始。レバノンでの不利な状況と1982年11月に妻アリザを亡くしたことも重なり、ベギンは1983年9月の首相の座から辞任します。彼は隠退し、表に出ることはめったにありませんでした。
メナヘム・ベギンは1992年3月に息を引き取り、エルサレムのオリーブ山に埋葬されました。息子のゼエブ・ベンヤミン、2人の娘ハシアとリアが最期をみとりました。

コイン詳細

表面：額面、イスラエル国章、英語・へブライ語・アラビア語で「イスラエル」、発行年、ホワイトハウス芝生でのベギン首相・サダト大統領・カーター大統領の3人の握手。

裏面：メナヘム・ベギン肖像、「メナヘム・ベギンー1978年ノーベル平和賞受賞」を英語・べブライ語で表記。

エッジ：
銀貨プルーフライク：平滑縁
金・銀貨プルーフ：ギザ縁

ミントマーク：
銀貨プルーフライク：ダビデの星
金・銀貨プルーフ：ヘブライ文字「MEM」

デザイナー：
表面：ギデオンケーイフ（Gideon Keich）
裏面：メイヤー・エシェル（Meir Eshel）

彫刻：ティダール・ダガン（Tidhar Dagan）／王立オランダ造幣局

鋳造：王立オランダ造幣局