アッコ

2010年（ユダヤ歴5770年）アッコ（ACRE）
「ユネスコ世界遺産」シリーズ　第3次
イスラエル銀行発行法定通貨

アッコは、ユネスコの世界遺産に登録される価値のある場所です。イスラエルの北部沿岸、地中海の青い海に突き出たこの4000年前の港湾都市は、唯一無二の貴重な宝石とも言えます。ユネスコのアッコ指定の理由として、この都市の並外れた歴史、十字軍の地下都市の保存状態の良さなどがあげられ、イスラムの要塞都市オスマン時代（18〜19世紀）の中世の時代に古代都市がどのように計画され、建設されたか、そして後の都市がどのようにして現在の旧市街となっていったのかを垣間見ることができます。これはエルサレムの考古学的発見にも例証されており、それぞれの都市から色々なことを我々に教えてくれます。
興味深いことに、ビザンチンとローマの遺跡が残された十字軍の都市は、市の開発によって近代的な下水道システムの建設が必要になった1960年代に発見されました。

アッコは、ソロモン王よりも前に遡る聖書の時代から、ギリシア人・ローマ人・ビザンチン帝国・十字軍、オスマン帝国のイスラム教徒・ナポレオン・英国・そして最後には初期のイスラエル国まで、その長い歴史が刻まれています。（紀元前13世紀のエジプト王朝下、隷属状態にあったヘブライ人（ユダヤ人）を預言者モーゼが導き、エジプトを脱出して約束の地を目指す有名な映画「エクソダス」で描写されています）。

アッコ（Acre）は、現代のイスラエルの縮図でもあります。中東地域ではうらやましい状況ですが、人口は約47,000人を誇り、ユダヤ人とアラブ人が共に住み、働き、日々交流しています。観光のメッカでもあり、その美しさをこの記念コインに見ることができます。古代の要塞の壁、悪名高いオスマン時代の「エーカーの肉屋（Butcher of Acre）」、スルタン・スレイマン・アブドゥル・ハミド2世の25周年を祝うために建設された観光名所の「カーンエルウムダン（Khan-el-Umdan）」の隊商宿とその時計台、が描かれています。

コイン詳細

表側 : 地中海から見た古代の要塞の壁。

裏面：古代の要塞の壁、「カーンエルウムダン（Khan-el-Umdan）」の隊商宿とその時計台、地下の十字軍騎士団集会場、有名なホワイトモスクとエーカーのスカイラインのある建造物。

エッジ：
銀貨プルーフライク：平滑縁
金・銀貨プルーフ：ギザ縁

ミントマーク：
銀貨プルーフライク：ダビデの星
金・銀貨プルーフ：ヘブライ文字「MEM」

デザイナー：モシェ・ペレグ（Moshe Pereg）

彫刻：ティダール・ダガン（Tidhar Dagan）

鋳造：ノルウェー造幣局